2010年09月16日

初めが肝心

今週は秋物の素材とデザインの提案で、
来客が多く有意義な時間を過ごしておりますが、
皆様の個性を紐解いたり、デザインのご希望を伺うこの日が、
私(きっとお客様も)達にとっては最高に夢見る時間。
美しい生地を見ながらその方に合うものを選び、
布を纏いながらデザインを決めて行くのです。

この写真は近年のウエディングの仕事です。
私のお客様は母の顧客とは違い、
20代〜40代の若い方が多く、
特にウエディングのご希望には個性があります。

この方はミュージシャンのお嫁さんになる方で、
代官山の老舗レストラン"マダムトキ"での式。
http://www.madame-toki.com/index.html
一着目はクラシックスタイルの白のウエディングを着用。
可憐なレースをあしらったベールもとても素敵でした。
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そして問題は2着目。
ミュージシャン仲間が集まる席でのドレスという事と、
彼女の希望はこのアンティークバッグに合うデザインと言う事。
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ウエディングはご主人様とのバランスと、
両家の親御さんへの配慮が不可欠なので、
素材選びも慎重です。金額もさることながら、
皆様初めての経験なので提案する側も大変なのです。
この時提案した表生地はフランスで購入して来た、
ビンテージのシルクシフォン。金糸の手刺繍が入っています。
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1枚で創るとエレガント過ぎるので、
アンダーにゴールドのシルクジャガードを合わせました。
歩くとバックセンターからゴールドの生地が膨らみ、
モダンに。実はこの生地、薄らと虎の模様が入っています。
良くあるヒョウ柄…ではなく、虎柄。
ヨーロッパのオートクチュールの生地なので
品も良くとても似合っていました。
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ご主人様は、
お嫁ちゃんのオートクチュールに焼きもちを焼かれ、
お揃いの生地でネクタイを創られました。
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私のデザインするウエディングは個性的なので、
靴やアクセサリーまで創る事も多く、この方へは、
ゴールドのアンティークビーズや淡水パールで創った、
ネックレスを併せて頂きました。靴もゴールドのローシューズ。

ROCKな2人のPARTYは大成功でした!








変わって、
こちらは海外のプレタポルテで仕立てたドレスを持ち込まれ、
全く身に沿わないので仕立て直して欲しいと言う依頼。
プレタはオートクチュールと違い、
その人のサイズに一番近い有り型で作るので、
体にフィットしないケースが多い。
低価格が魅力でも体にフィットしない洋服は、
デザインまで嫌になってしまうものです。
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この方は、結局、大幅にデザイン変更もされ、
お直しのつもりがほぼお仕立てになってしまいました。
特に、外国の方は、
身がはみ出す程ボディーを締め付ける希望が多く、
これはヨーロッパのコルセットの歴史文化がそうさせるので、
絶対の美意識なので避けられません。
ファスナーなら容易い事ですが後ボタンのこのデザインには、
汗をかいて仮縫いを繰り返したのを覚えています。

この方の式もまた、代官山のレストラン"ASO"
http://www.aso-net.jp/aso/
それはそれは素晴らしい式でした。
アトリエでアイロンをかけ、
広げる度に一生懸命拭き掃除をして、
手塩にかけて創ったドレスがスポットライトを浴びる時は、
本当に感無量です。
ドレスを纏った花嫁さんと一緒に涙する時は、
今でも天職だと、感謝するひと時です。

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posted by 2 at 14:29| 衣ーfashion