2010年10月17日

柄だしのはなし。

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お仕立ての仕事の醍醐味でもあり、
大切なことがらで"柄だし"という作業があります。

本来、オートクチュールの場合、
生地は3.5mを着分と呼び、
一着分を3.5mとしてお買い上げ頂くのです。
昔は(勿論今も基本的には)この決まりがある為に、
ふんだんに生地を使うように、
お洋服の誂えというと、スーツ、又は、
ワンピースとジャケットのアンサンブル。
と言うのが一般的なデザインでした。

私の代に変わってからは、
同年代のお客様が多いので、
着分の生地を切ってでも、
タウンカジュアルや単品も誂えています。

勿論、出先で、
きちんと身にあったアンサンブルを着た年配の女性を見ると、
「あっこの方、お誂えだ。」とすぐ解る贅沢さもありますが…。


そして、3.5mのどこを裁断して、
どのように柄行きを決めるのか、
という作業がその"柄だし"という作業です。

昨日、仮縫いした生地は"パネル柄"といって、
一定の送りで柄が作られているもの。

個性的な仕上がりになるし良い生地に多いのですが、
生地を仕入れる時に大体のデザイン(パターン)を
創造して買わなければいけない、難しい生地。
ボリューム一杯のデザインにして数パネルも使うと、
何十万もの洋服になってしまうし、
裾幅や着丈を考えずに作ると、
天地を差し込めないのでロス分が出て同じ事。

その方のサイズや製図を頭に入れて、
ドンピシャでカットして貰わなければいけないのです。

これは縫製への依頼前のパターンです。
ここで切って下さいという柄だしを製図に指示。
意外にこの作業が大変。縫い代や、見返しにも、
どの部分を持って来るのかまで生地に躾止めをして
指示します。総柄のプリントと比べれば手間は数倍です。
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でもパネルの良い生地は、
あまり見かけない事も多く、
お客様のお顔を思い浮かべながら一点ずつ仕入れ、
沢山集めておくようなものでもあるのです。

この生地はイタリアの膨れジャガード。
仕上がりはまた、お客様の了解を頂いてから…。

昨日は栗の渋皮煮をお出ししました。
栗が出始めると作りたくなる一品ですね。

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中が白磁の器には渋皮煮は似合いませんね。
ほっこりした土ものが良いのでしょうね。
ちょっと写真を見て反省です。
皆さんはどんな器に盛りつけていますか?
これも柄だしと一緒かな?




posted by 2 at 14:02| 衣ーfashion